はじめによむFAQ #1

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FAQその前に

朝日新聞にのった、山形浩生「ヘンじゃないか輸入権」が、この問題を、わかりやすく説明しています。まず、かんたんにでも読んでみてください。

FAQ目次

Q. 輸入盤ってなに? マニアックなヤツでしょ?

そういうわけではありません。

あなたはどこでCDを買いますか?山野楽器新星堂ですか?

TowerHMVですか?

たとえばノラ・ジョーンズの「フィールズ・ライク・ホーム」を買おうと思ってお店に行くと山野や新星堂では¥2,548で売ってます。でもTowerやHMVに行くと¥2,548のと¥1,599の同じジャケット、同じ内容のCDが並んで売ってます。

高いヤツはカタカナでタイトルとアーティスト名を印刷した帯がついていて、中には日本語の解説や英語詞、日本語訳詞がついています。ときにはステッカーがついてたり、プレゼント応募はがきがついてたりします。よくわからない「CCCD」という記号が書かれていたりします。

これがいわゆる国内盤です。

安い方はジャケットも中身も全部英語です。解説も歌詞もついてません。買いにいく日によって値段が上下します。

こちらが輸入盤です。

いままでどちらを買ってましたか?

Q. じゃぁいつも駅前の「●●堂」で買ってる私には関係ないんでしょ?

そんなことはありません。

現在洋楽国内盤の価格は¥2,000〜¥2,800あたりが多いでしょうか。J-POPアーティストのCDはほぼ一律¥3,045ですね。

洋楽国内盤CDがJ-POPのCDに比べて安いのは、国内レコード会社が洋楽国内盤に安めの値段の設定をしているからで、そうしないと値段の安い輸入盤に対抗できないためです。

もし輸入盤が売られないようになったら、洋楽国内盤がJ-POPと同じ値段になるかもしれません。競争相手がいなくなるのですから、そうしてもいいわけです。

もしそんなことになったら、いままで国内盤しか買ってこなかった人も不利益を被ることになります。

Q. 法案のことはちょっとは知ってたけど「海賊盤」対策だと思ってた

この法案は海賊版をとりしまるためのものではありません。

政府は最初のうち、この法案は、ドンキホーテとかでワゴン売りしてる台湾とかからのJ-POP輸入盤(これは海賊版ではありません)を禁止するためと説明していて、洋楽は関係ないみたいに言っていました。

ところが先月(2004年の3月)末に、「実はこの法案で洋楽も禁止できる」と一転して認めてしまったから、法案に反対する人が増えはじめました。

Q. おなじCD でも国内版だけCCCDとかになってて、プレーヤ壊れるって聞いてたから極力輸入盤買ってたのに……

国内盤がCCCDで輸入盤が普通のCD(ビートルズの「Let It Be...Naked」とかQueenの「JEWELS」とか)の場合でも、輸入を禁止できると言っているらしいです。

もし本当にCDの輸入ができなくなったりしたら、CDにするかCCCDにするか選べなくなってしまいます。

Q. ひょっとしてアマゾンの通販もだめになるの?

海外からの個人的な購入は、はっきりとは禁止されていません。

ですが、この法案が決まってしまうと、レコードジャケットに「日本輸出禁止」とついてなくても本国から輸出をストップできるようになります。レコード店は警告状が来たら、その商品を廃棄しなくてはならなくなるので、輸入自体をやめてしまう可能性も高いです。

AmazonとかTowerといった有名店での海外通販は、ほとんど無理になると考えていいと思います。

Q. 日本版が出てないのはどうなるの?

日本版が出てないCDは輸入してもいいのですが、輸入されるCDの全体の量が減るわけですから、値段は上がるのではないかと言われています。

一度にたくさんのCDを運ぶと、CD一枚あたりの運送料が少なくなります。ですが、輸入できるCDの数が少なくなってしまうのですから、CD一枚あたりの運送料はどうしても高くなってしまうのです。

国内盤がでているメジャーレーベルのものなら、国内盤と同じくらいの値段になるかもしれません。

Q. なんで海賊版でもないCDに輸入禁止処置が必要とされるのでしょうか?

ここがこの法案の一番おかしなところです。

どうやら「日本より安いCDが輸入されて売られたら、高い値段の国内盤CDがぜんぜん売れなくなってしまう」という考えがあるみたいなのです。

本当ならここで、輸入CDと同じくらいまで値段を下げるとか、ちょっとくらい高くても欲しいと思うような特典(ボーナストラックとかですね)をつけるとかするのですが、法律で安いCDの輸入を禁止するという間違ったやりかたで対抗しようとしているのです。

公開:2004-04-10 更新:2004-05-05