YAMAHA RT60w

xDSLまで待てない

ADSLとか色々あるが私の住んでいる地方では当分きそうにもない。
また、CATVもそこそこの人口密度があるか電波難視聴地域でもない限りかえって広がっていかない。
地方の政策もあるのだから簡単な話しでもない。
一方、ISDNは遅く高いとはいえ実に広い地域をカバーしている。
定額はフレッツISDNもあるし、アイiプランも決して悪くはない。
なによりISDNやアナログ電話回線というシステムの中でたくさんのバリエーションと仕掛けが発展してきたターミナルアダブタやルータにはあなどれないものがある。
その中でもダイヤルアップルータというのは実に便利なものである。

ダイヤルアップルータが欲しい

これを買うまではただのターミナルアダプタを使ってパソコンのダイヤルアップ接続を使っていた。
それで不満に思ったのはいくつか理由がある。

なによりWindowsでの接続自体に不安がある。

ダイヤルアップ接続は、それができるだけ、というものという意識がある。
なにしろ私はWindowsに信頼を持っていないし期待もしていない。
とにかく不安定であるし、簡単にシステムを書き換えられてしまうという致命的な(構造的な)欠陥がある。
この場合、具体的にいえば接続先の電話番号を簡単に書き換えられてしまったりする。いわゆるQ2問題である。それの対策が根本的にできない。できることといえば監視することである。つまり監視役が増えてしまう=また重くなる要因が増えるのである。
そしてリソースを食い、重くなり不安定さにつながるというお決まりのパターン。もうたくさんである。

無信号切断も駄目だし記録もできない

ダイヤルアップでは無信号接続切断が設定できるがまともに動いていない。最新のOSではどうだか知らないが、とりあえず現在のWindows95OSR2.5では落第点である。
そして通信記録さえも取る機能がない。
もちろんソフトを追加すればできることは知っているし実際にやってもみた。結局不安定になったというおまけがついてそこそこ便利になったかな、という程度で結局元に戻した。
なによりも不安定になってしまっては便利以前の問題である。
さらにダイヤルアップ接続をパッチ当て(バージョンアップらしいが)したおかげでなぜかエキスプローラまでなんか妙な動作が起きるようになりまたリカバリかと鬱な気分になってしまった。
フリーソフトだから、とは思いたくないがシェアウェアだから問題ないかといえばそうとはいえないだろうし、そもそもWindows95なんて知らないといわれるのがオチであろうからあまり深く考えたくない。そもそも不安定要因を増やしている事には違いないのだから。

ついでに高みを

ノートPCを常用しているせいもあってできれば無線でネット接続できれば嬉しいし便利。
無線接続も考えたい。
最近、無線LANが非常に安くなっている。
つい1年も前であれば4,5万とか平気でしていた無線LANカードが僅かに1万円台前半、ものによっては1万を切り出している(2001年4月現在)。

YAMAHAを選んだわけ

無線接続でLAN接続ということで調べてみたところ、まず、NEC,MELCOが挙がった。
まず、NEC。私の使っているノートはWindows95であり、NECはWindows95は非対応であるとのことで選外。専用ツールのせいなのがきっと災いしているのだろう。
ダイヤルアップもどきができるツールとか結構魅力があるのだが残念。
NECはTAではトップメーカーであるので残念である。
まぁ、NECはあまり好きではないのでいいかというところだが。
次はMELCOのもの。お店の人と相談したところメーカー接続チェック結果があるとのことでTP600を調べてもらったら動作せず、とのこと。
個人的にはMELCOの技術力にはいまひとつ信頼を感じていないしなぁ、というところか。きっとCardWizardとかでうまくいかなかったんだろうなぁ、きっと。この辺のIBMの特殊さには困ったものである。ちなみにチェックリストをぱらぱらっとみせてもらったけど他の機種だからといっても結構だめなのがありましたけどね(笑)

実はYAMAHAはお店にいくまでは考えていなかった。
YAMAHAはネットボランチという機器で、そのデザインとともに的確な機能で好評を博しているのは知っていたけど、無線のものがあるのは知らなかったわけです。

上記の通りNECとMELCOが駄目と分かっていくつかのお店を回って初めて目に付いたわけである。
RT60wは無線LANカードはバンドルしていない。5万円台と決して安くない。例えばNECのであれば無線カードがついて5万円台である。MELCOのはさらに安い。
で、無線LANカードを見てみるとたかが1万数千円であるから気にしない事にした。
さて、無線LANカードをいくつかみてみるといちおうWindows95対応で5Vスロット対応のものが発見できた(註:その時は混乱していたがTP600は3.3V対応で問題ない)。
ELECOM社のLaneedのものである。思えばこのブランドは私が始めて買ったLANカードであり、100BASEに変えるまで長い間ノントラブルで動いてくれていて、なんとなく親近感がある。
そしてRT60wをみてみるとなんとこのカードを第一推奨品としてしている。
ということで決まりと考えた。だめもとである。動かなかったらそれはそれでいいと腹を括った。最悪、デスクトップで使えばいいし、近々ノートを買いかえるのを早めるかと考える。

RT60w使用感

とりあえずつないでみる。

接続は普通のTAとかと同じ。一応マニュアルをみながら繋ぐ。
とりあえずデスクトップとLANケーブルでつないで電源をいれる。設定ユーティリティでもいれないといけないかと思ってマニュアルをぱらぱらとみるとどうやらWebブラウザでもできるらしい。
早速、Netscapeを立ちあげてマニュアルどおりIPアドレスを打ち込んでみる。と、パスワード設定があってブラウザ上に設定メニューが現れる。
なんだ、これで全部できるじゃん、というわけで添付CDはそのままお蔵入り。
余分なソフトは一切いれないのが私の基本姿勢というかパソコンでの処世術である。
プロバイダ設定ができればさっそく接続をしてみる。となんのトラブルもなく接続される。気が抜けるほど簡単。
他の接続/切断時にブザーがなるようにしたりと色々細かい、どーでもいい設定をしてみたりもする。

ちょっと問題発生

相変わらずWindowsは余計なことばかりする
デスクトップはWindows98なのだが再起動するとなぜかRT60wからブザー音が。勝手に接続をしているらしい。
誰だよー、ってわけでWindowsの設定を見直す。窓の手なんかでも見てみる。分からない。
とりあえずLAN接続からモデム接続にして繋げない様にする。
ちなみにそうしてもエラーはでない。誰も文句を言わないのである。繋げなくても問題ないのならはじめから勝手に繋ごうとするな。裏でこそこそやっているという姿勢が非常にむかつく。
見るとRT60wのマニュアルにもその関連の事が書いている。いろいろと勝手に繋ぎがちな仕掛けに対する、対策方法が書いてある。
クレームとかきたんだろうなぁ、YAMAHAが悪いわけでもないのになぁ、諸悪の根元はそういうのを管理さえできないOSを作ったMSとかなのになぁ、とよそ事ながら思わず同情してしまう。
で、結局現在では大丈夫になったのだが何をしたのか覚えていない。思い出したら書く事にしないとまたリカバリしたときにまた悩む事になるぞ、と(笑)
電話が鳴らないよー
あたりまえだが通常の電話機をつけねばならない。
前に使っていた電話機をそのままつけて設定をして、PHSから電話をかけてみる。
音がなぜか鳴らない。着信をしめすLEDは点滅しているのだからコールはしている。出ればちゃんと通話もできる。で、以前のTAに戻してみるとちゃんと鳴る。困ったものだ。
設定も色々いじったがわからない。
この電話機は非常に原始的なもので回線から電気を取るタイプで多分コール音をそのまま出しているタイプだと思う。きっとそのせいなんだろうなと、思う。今ではみんなメロディICとか使って着信したのを検出して鳴らしているものばかりだから問題ないんだろう。
ちゃんと着信はしているのだから。
こんなことでYAMAHAサポートとかに文句を言ってもなんか申し訳ないと思ったのでとりあえずおいておく。
申し訳ない、というのはYAMAHAのマニュアルは実に良く書かれていて実に頑張っているのがみえるからだ。ちょっとつたないところもあるが凄く頑張っているのが伝わってくる。

無線LANカードの設定

RT60wの話しからちょっと外れるがカードの設定。
予想通りCardWizardが働きちょっとはまる。詳しい事は忘れたがちょっとコツがいったは覚えている。いわゆるIRQの設定とかはしていないけど。
とりあえず再起動しないと動かなかったりもした。
認識してツールをいれて無線状態とか確認してみる。RT60wをみるとAIRのLEDがついている。
すでに設定はしているのでNetscapeを立ちあげたりつないだりしてみる。勿論なんら問題なし。デスクトップとの共有ファイルとか試してみる。こちらももちろん問題なし。

しばらくつかってみる

自動切断は便利
基本的にLANの外にいこうとするとダイヤルアップが働き接続する。音を鳴らしているので安心。音は大きすぎず小さすぎずでいい感じ。
もちろんいままでと同じ環境をそのまま使え、ダイヤルアップ接続を外せた分、軽くなっていい感じ。
料金情報で全記録をRT60wが自動的につけてくれる。累積接続時間は勿論のこと、料金設定をすれば自動的に累積料金も計算される。
累積料金が設定料金超えるとつなげなくしたりと発信制限管理もちゃんとできる。
月締めとして毎月ある日付ごとに自動クリアも設定でき、締めの結果のメールとしての自動通知ができる。
直近の接続履歴なんかも結構確認する事が多いがこれも便利というか安心感がでる。

自動切断に関しては課金単位時間ごとに通信監視ができる。例えば課金単位時間を3分に、監視時間を6秒に設定すると、3分の6秒前から監視しその間にデータのやりとりがなければ自動的に切ってもらえる。深夜時間については別に設定ができる。
また、単純に無通信が一定時間あったら切断、ということもできるし、自動切断を禁止する時間帯の指定もできる。テレホーダイとかなどの対応となるのであろう。
また連続通信時間が一定以上続いたら切ってしまう、ということもできる。
この辺はよくシーンを考えて設定を作っているなぁ、と感じる。オフィスでも十分に堪えられるように作っているのだろう。無線のローミングの説明などを読むとそれが感じられる。

また、本体ボタンによる切断もできる。実際はつかわないだろうがこういうことも安心感に繋がっている。
無線は便利
ダイヤルアップルータとしての役割とともに無線HUBとしての役割も期待していたが、実際使ってみても実に便利である。
ファイルの共有、デスクトップに繋いだ共有プリンタなどもともとLANで使っていたのが使えるのは実に便利。線がなくなるというのは便利便利。 それだけでも導入したメリットがあるというものである。
共有は便利
ノートから接続していてなおかつデスクトップからも同時にネットにアクセスできる。
これも期待していたことだが実に便利。デスクトップでダウンロードや自動巡回をしつつノートで掲示板を回ったりなどができる。
何人家族かでそれぞれがパソコンを使い、みんなで一つの回線を共有するなんていうケースにはぴったりだと思う。
なんか最近のWindowsの機能でそういうのがあったりサーバーを立てたりとかっていうこともできるらしいけど、両方とも簡単ではないようだ。後者は本道であるけど基本的に難しいし、前者もまだまだおまけみたいだし使い物にするのは大変にしか聞こえてこない。
WindowsのServerなんか買ったらいくらかかるのやら。私程度の用途であったら、そもそも、そのためにPC立ててファンをぶんまわされたらうるさくて仕方がないし電気代の無駄としかいいようがない。
だったらぽんとこういうのを買っちゃった方が簡単だしメンテナンスいらず。専用機だからこその簡単・安定はやはり素晴らしいものがある。
速くなった
ダウンロードの時の転送速度があがった。
具体的にはどんなに早くても6.8K/Secだったのが、7.2K/Secとかになったのだ。
以前のTAではシリアル接続であったがそのせいであったのかもしれない。勿論115K接続だったのだから理論上は十分上回っているはずだが実際には随分とCPUに負荷があったのか、シリアル回線のデータ落ちがあったのかで速度が落ちていたのだろうか。(実際パソコン同士の接続でも理論値がでることはあまりないし大容量のファイルを転送してみるとリトライがかかっている)
これはLANで繋いでいる御利益の一つといえるのだろう。実際CPU負荷もシリアルの時と比べて小さい様に思う。
これはWebページの展開速度にも作用すると思われる。タグの解釈でかなりのCPUパワーを取られるものだが、同時にシリアル転送でCPUパワーを削がれるという事はトータルの通信時間が多くかかるという結果になるはずだからだ。
これについては不確定要素が多くて実際の数字ではあらわれないが理論的には十分考えられると思う。

おまけの機能

ISDNそのものの機能をうまく使って色々な「疑似機能」を実現しているのが面白い。
例えば電話転送機能がある。かかってきた電話を他の電話に自動転送してしまう機能である。 何コールかした後に転送とかもできるのだが、わたしの場合、ゼロコールでPHSの電話番号に転送してしまっている。 転送といっても接続を変えるのではなく、かかってきた電話の受話器を別の電話でかけた受話器と重ねているようなもので、その転送している電話代は勿論、私持ちになってしまう。
しかしながら新たなサービス料金(固定料金)がかかるわけでもないし、電話のほうにはめったにかかってこないし、元々留守番電話が嫌いな私にはむしろ便利な機能といえる。
基本的にPHSの電話番号を教えるのは抵抗がある。電話番号が変わる可能性が高いからだ。いかに携帯電話が普及したとはいえ、固定電話しかもたない人もまだまだ多い。実家や親戚などは特にそうだ。めったにかけないその人たちに電話番号が変わったといって教え直すのは面倒でもあるし、相手に迷惑である。
また固定電話を教える必要がある場合も多い。(役所関係とか会社関係、最近は問題ないがお店とかもある)

電話が鳴らないという不具合があったが、結局この機能で回避する事にした。たとえ家にいてもPHSで受けてしまうことにした。電話などめったにかかってこないのでほとんど問題はない。 むしろPHSにかかってくるほうが多い。電話機を新しく買ったりするほうがお金がかかるということになりかねないのでやめてしまった。
勿論発信はなんら問題ないので電話機はつけているが。

総評

買ってみての満足度は高い、というかなくてはならないものという方が正しい。
他の同様なものとの比較は良く分からないのだがとりあえず私には少々ありあまるくらいの機能があるくらいでちょうどいいといえるかもしれない。
こうなったらもっと便利なのに、ということが思い付かないのが残念というか、これの良く練られた機能ゆえか、私の知識の少なさか。
100BASEの高速の快適さはないがそれよりも無線だというメリットのほうが大きい。
相対的にはちょっと高かったかもしれないがいまとなってはそんなことは些細な事でしかない。
ダイヤルアップというのは無節操につないでしまいそうに思える。 しかし、RT60wに記録された料金を見つつちゃんと自己管理さえしていればWindowsのダイヤルアップに頼っていた時より効率よく使えるような気がする。
私はアイiプランだしプロバイダも15時間制限でしかない。
料金も最近は競争の激化で下がっているし、無制限も含め定額システムもいろいろある。
それらに適応できるように、効率よく使えるようによく考えられているし、まだまだこのプランで様子を見続けていこうか、と思わせるよくできた機器であるとおもう。


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