HDD/DVD-R/DVD-RAMレコーダー RD-X3

最初の印象

割と軽い。大きさもCLIPONとほぼ同じくらいという感じかな。
私は重厚感とかは問わないほうなので軽いに越したことは無い。

とりあえず電源投入

さほど煩くは無い。改造して騒音を落としているCLIPONより静か。
録画ボタンを押してHDDを動かしてみるとやや煩くはなる。
それより問題なのは筐体が共振して発音していることだろうか。
周期的にブーンと鳴るのでなんだろうと思い、筐体を手で抑えてやると音の一部が消える。
こういうのはAV機器では致命的問題ではあるはずなのだが、個体差があったりして問題視されなかったのだろうか。
ねじ止めの場所であるとか、筐体に制振(震)するものをいれるなどの工夫が欲しかった。
少なくとも最上位機種には、である。
トレイをあけてみる。トレイは非常に安っぽい。というかPC用のそのままなのか?
PC用の高価なランクのドライブより安っぽい。

接続

とりあえずアンテナ線(地上波とBS)を他のビデオデッキ(DVR-1000)から引っこ抜いて繋いで見る。
出力はコンポーネント接続でD2(プログレッシブ)でみてみよう。
X3の優位点の一つはこのプログレッシブ出力対応にある。
そもそもMPEG2圧縮が絡むのであればプログレッシブで通したほうが筋は良い。
モニタ(TV)は既にレビューもした、いつもみている液晶TVの30BV1である。
余計なプログレッシブとの相互変換がない分、画質的に有利・・のはずである。
音声はとりあえずアナログ出力で接続。
プログレッシブへの切替はリモコンにプログレッシブボタンがあるが、これはどうなんだろうか。リモコンメニュー(初期設定)で良いような気もするし、隠しボタンで構わないと思うのだが。

アンテナ入力で通常放送をみる。

アナログBSはまあ、こんなものだろう。 地上波はいまひとつというところだろうか。
これは放送局はもちろん、立地条件で大きく異なるのだから評価は基本的に難しいのだが、現役のAV機器より(VTR(SHARP BS100)、DVD-RW(Pionner DV-R1000)、TV(30BV1)、CLIPONなどより画質が劣る。
PC用のキャプチャユニット(SmartVision2Pro)よりは綺麗である、という位置付けだろうか。
GRTやDNR程度では追いつかないという印象だ。この辺は残念だがまあ不合格というレベルでもない。
チューナーユニットそのものの品質、供給電源、パターン設計に大きく依存する部分であるからそのあたりのノウハウがRD開発技術陣にはいまひとつ足りない、というところかもしれない。
また、ビデオクロマというビデオ信号をYUV(RGB)信号に変換する部分の作りこみの甘さもあると考えられる。
後述するDVD画質はひどくはないのだからその可能性は高い。
これではいわゆるAVマニア層には受け入れがたい画質であろう。
番組シーンによってはモアレや“等高線”のようなものもみられる。 全体的に飽和気味で白とびする傾向がある。
また黄色がかりがやや強い。色バランスもいまひとつという印象である。
最近のデジタル家電にはよくみられる傾向であり、いわゆるアナログ軽視もしくは技術者不足(これは会社経営陣が結果として軽視しているからそういう技術者が淘汰減少してしまうのだが)の結果である。
そういうコストは削減してカタログで謳えるようなところを重要視するのは、まぁ、間違っていないのだがなんとも困ったものでもある。
一言で言えば液晶TVの程度の低い奴をみているような印象である。
PCレベルでみれば上のほうだが、AVとしては最低ランク(人によっては問題外)に属すると判断する。

また、アンテナ線の品質の影響もかなりシビアに受けるようだ。別の線を入れ替えてみるだけでかなり変わる。
うちが弱電界地域(電波の弱い地域)であるのかもしれないが、他の上記のチューナーよりもシビアであることは確かである。
現在使用しているのはうちにあるもので色々変えてみて一番良いものを使ってみているがそれでも今ひとつ。
せっかくなので良いものを買ってきてみようかとは思っている。
まぁ、私は元から期待を全然していなかったので落胆度も小さいが(笑)

DVDをみる

問題はないのではないか、というか近頃の数万円のデッキでもかなりの画質なのだからあるほうがまずいだろうか。
プログレッシブ処理はよーく色々なソースでみないとわからないのでとりあえず評価は先送りしておく。
ただ問題は騒音であって、基本的に無音のDVDプレイヤーが殆どであることを考えるとつらいものがあろう。
DVDの視聴という目的はあくまで副次的であって、映画をじっくり見るのならば普通にプログレッシブ再生できるプレイヤーをきちんと購入すべきであろう。
まあ騒音は視聴に堪えがたいというレベルではないのだが。。。

ネットワーク機能をみる

最後になるが肝心の「ネットワーク機能」にはいる。
X3(とXS40)のウリはネットワーク経由での操作、iEPGによる予約であろう。
というかこの機器の存在意義はそこにしかないのではないか、と購入から数日経って私は思い始めている。
この辺を重点的に考察してみる。
ハード的にはEhtherNetCableを普段PCで繋いでいるやつをX3のポートにつないでやるだけのことである。
IPアドレスなどは基本的にはDHCP取得可能なのでDHCPクライアントを立てていたり(いわゆるブロードバンドルーターがその役割をしている/できることは多い)すればまさに繋ぐだけで終わりである。
メニューからIPアドレスの固定設定も可能である。また、パスワード設定の項目もある。
ポートアドレスも変更できる。これは基本的にWWW(HTTP)のやりとりによる操作なのでポートは80が割り当てられている。
ややこしい話になるので取り扱い説明書には書いていないことだが、自宅サーバーを立てているような人であれば、外からのアクセスも可能であることに気がつくだろう。
この時、ルータにポートアドレス変換があれば80固定でも良いのだが、そうでない場合、変更できないと困ってしまう。
また、このためにパスワード設定可能なことが必要であることにも気がつく。
このあたりはきちんと抑えられているな、という印象を受ける。
ただしここでひとつ問題がある。
これの本体の電源をいれておかないとネット機能が動作していないので操作ができないのだ。
外から操作したければ電源をいれて外出しなければならないということになる。
これは現実問題として少々困ってしまう。カタログ表示で60W近くなのだ。。
LAN待機モードみたいなものが欲しいところだろうか。
システム設計的に難しいのは理解するが。。設計開発部隊もこのことはわかっていることだと私は信じている(笑)。

予約ならメールで

もっとも、外部から操作を行いたい、というのは実は殆どが番組予約であろう。
番組予約ならばメールで可能である。
RD-X3は定期的に予約メールチェックを行って予約メールがあれば予約にいれるという機能である。
これはなかなか秀逸というか非常に単純かつ素直に作られている。とりあえず他には例が無い。
ネットワーク予約対応とか称しているSONYやPanasonicの機器でも実装していない。
できるのはいわゆるケイタイ予約であって特定のサイトにi-Modeなりで入って予約操作をするということであり、汎用性が無いのだ。そのサイトが閉鎖したりしたらどうするのだ。
X3においての予約設定はいわゆるメーラーの設定と似たようなものだ。
POP3関連(APOP対応)の設定となる。
加えて予約受領確認メールが欲しければSMTP関連の設定と送付先メールアドレスを設定する。
この辺は通常のメーラーでの設定経験があればなんら疑問はおこらないだろう。
それに加えて予約パスワードを設定する。
ちょっと面倒そうだがこれにはちゃんと理由がある。
予約メールにおいて、特にこのためにメールアドレス(アカウント)を用意する必要は無くいつもつかっているメールアドレスを使うことが可能である。(ただしPOP3接続でメール取得ができる“普通の”メールであること)
RDX3はメールを順番に読んでいってそれが予約メールか普通のメールかどうかを区別をしなければならない。
そのために合言葉をいれるわけである。
合言葉は半角英数文字で6〜20文字で設定が可能、と取り説には書いてある。
なお、注意書きにかいてあるが、メールBOXに大量のメールを溜め込んでいるような人の場合、探しきれずに失敗することがある、とあるとのこと(笑)。
これはPOP3システム(コマンド)の制約と、POP3サーバーが結構反応が遅いものがある、それらをメーラーがかなりカバーしているので現実にはあまり感じない、という諸事情から仕方ないともいえる。
なるべく日頃からメールBOXに溜め込まないようにするか、新設するか、そうでなければ神に祈るかしかないだろう。
特に電源ONしていなくとも一日朝昼晩に勝手に見に行くそうなので前日くらいに気がついて予約をいれておけば大丈夫ということにはなる。 電源ONしておけば頻繁(5〜120分間隔)に見に行くことも可能らしい。

ネットワーク操作

まず、ネットワークの操作であるが、基本的にはInternetExplore5〜6でのみ保証(というかサポート?)らしい。
私はIEのように、問題を数え切れないほど起こしていたり、Windows版しか(Mac版もあるようだが)作られていないようなローカルなソフトウェアは極力使わないようにしようというのがポリシーである。
ブラウザというのは数え切れないほど種類があり多種多様であるから全てをサポートなどというのは無茶な話であるのは承知している。
だからこそ、実際は動く、もしくはどれだけ汎用的に動くように考慮設計開発しているか、標準規格に従っているか、のほうが本当は重要なのだと私は思っている。
それは標準に従うということであるし、ブラウザ依存の機能をどれだけ使わないかであり、枯れた機能の組み合わせで工夫するか、である。

さて実際に操作画面を出してみる。
ブラウザから単にhttp://192.168.0.2/のようにRD-X3に設定したアドレスを打ち込んでやればよい。
ネットワーク操作ではX3がWWWクライアント(サーバー)として機能しボタンや入力BOXをブラウザ上に表示し、状態の表示や操作を行う。
これはブローダーバンドルーター等では当たり前になっているともいえるスタイルで特殊なソフトの導入をせずに設定変更ができるというメリットがある。(TELNETログインのほうが当たり前であるが)

ネットワークで操作できる項目

メインメニュー、録るナビ、タイトル一覧、タイトルサムネイル一覧、ライブラリ、DVD-Rツール、本体設定、iEPG、仮想リモコン、の以上となる。
このうちPC環境に一番依存するのは仮想リモコンである。Javaアプレットであるからである。これがIEに限定となってしまう一番の理由なのだろう。私もIE以外の保証もやれといわれたら困惑してしまうだろう(笑)
ちなみにNetscape7.0でも起動した。JavaはSunのもののはずであり、実際はIEでなくとも問題ないようだ。

他の検証を、といいたいところだが実際にはそのためには本体を使いこなさないと話にならない。
結論だけいってしまうと録るナビ、タイトル一覧、本体設定については特にIEである必然は無い。
問題はJavaScriptを多用していることだが、Opera7やNetscape7/4.7でも問題はない。
また、Zaurusのひとつ、SL-C700のNetFrontでも可能だ。
ただし、http://RD-X3/ だけとかだとダメだ。 index.htmlなどファイルの名前までちゃんと指定してやらないとRD-X3はファイル名の補完をしてくれないのでブラウザは「ファイルをダウンロードしますか」などという反応をおこしてしまう。
C700のNetFrontではJavaScriptが作動する前にはダイアログがいちいち出るのではあるが、動作はしてくれている。(ブラウザ設定でその辺は全部ONにしておく必要あり)
iEPGも作動する。初期設定されているRD-Styleのところは未確認だが、TV-guideとinfoseekのiEPGサイトでは問題なくボタンを押すと録画予約画面に移行し録画予約が出来ている。

SL-C700で無線LAN経由でだらだら寝転がりながらWeb番組表をみながらiEPG予約というのは実に堕落している感じでよろしい。
「これだよ、これ」という感じである。

iEPGの仕掛けについて

iEPG(TV番組)のサイトを直接みるのではなく、X3がプロキシサーバーになっているごとく透過してWebブラウザでみている形になっている。
例えばWebブラウザ上でのURL表示はhttp://RDX3/@@@@@@www.tvguide.or.jp/cgi-bin/current.cgi?opt=i のような感じであり、iEPGサイトについてはURI指定のごとくである。(RDX3はX3のIPアドレスの名前)
ユーザーがWebブラウザ上の番組表の「iEPGボタン」を押すとiEPGサイトはapplication/x-tv-program-infoというファイルタイプでファイルを返そうとする。(これはiEPGでの決め事なのだろう。ちなみにiEPGはSONYが提唱したらしい)
ブラウザに関連付け=仕掛けがなされていなければ単純にダウンロードしようとする。
このファイルには日付とか番組情報などがテキストで記述されている。
パソコンのiEPGであればこれに関連付けをして録画予約アプリを起動してこのファイルを渡して予約をかけてやればよいことなのだろう。
X3ではブラウザとiEPGサイトのやりとりを監視しているわけだから、このリクエストを察知しその内容を取得してX3から予約画面を出力してやればよいことになる。
なかなか良い仕掛けだと思う。
X3をサイトのデータが一旦通過する分、どうしても重さを感じるのは否めないが許容範囲であるし、重いサイトを利用しないという解決策のほうが本来の筋であろうと思う。
例えばTV-guideは画像が多く重いのだが、infoseekは割合軽い。他にもいくつものiEPGサイトはあるようなので軽いところを探してみればよいのだと思う。例えば画像表示OFFにしてもボタンとかが認識できればよい(本当はimgタグにALT=で名前を書くべきである)のだから。
この結果としてPCであっても一切新規アプリケーションを導入することも、X3のためになにか特殊な設定をしてやる必要も皆無である。
それゆえにSL-C700のような小型端末でもWebがみれればなんとかなる、ということがなによりも素晴らしい。
おそらくはLinuxとかMacのブラウザでも問題ないのではないかと思う。(というかC700はLinux端末なのだが)
他の小型端末でいえばJavaScriptが必要なのでPalmは無理なのだろうか。CEはどうなのだろうか。というところだろうか。

JavaSciptというものはかなりブラウザ依存性があり本体なるべく使うべきでないものであると私は認識している。
例えばサイト間の移動やボタン、ダイアログBOXなどで使っているようだがhtml吐き出し+METAタグ、後者はイメージボタンなどで代用できるはずなのになぜかなされない。実はこういうサイトは結構散見されるのである。これも同例になってしまっている。
スクリプト操作でCGI的手法がとれない場合にはやむなくJavaScriptを使わざるを得ない場合もあるし、ある種の効果を行うにはどうしても必要なときもあろうが、このような程度のものであればJavaScriptなど使わないで済むはずだと思っている。
過去にはCGIの使えないレンタルWebサイトも多かったりして多用されたこともあったが、今となってはJavaScriptを使うのはむしろ時代遅れであり恥ずかしいことだと私は思えるのだがどうなのだろうか。

まとめ

と、やや長くなったが、とりあえずはこんなところだろうか。
基本画質に対する評価が一切無いし、圧縮とかに関しても言及していない。
というのは基本的に評価するに至らないレベルであった、ととってもらっても構わないと思う。
少なくとも今は評価する気分にはなれない。
この手の機器でそれを問うのはもはや筋が違うのではないだろうか、とも思い始めている。
メーカーの意図もどんどんずれていっているようにしか見えないし、ユーザーにとっても細かな画質よりも使い勝手や簡単にいろいろできる、生活を変えてくれるもののほうが喜ばれるのではないだろうか、と思っている。
そしてアナログ地上波は終焉をつげ、デジタルになることが決まってしまっている。
これにより不満であげたビデオクロマ云々のアナログ的な作りこみというのは意味が無くなる。
しかし、この機器で言えばまだアナログなのであり、基本画質がある程度は満足すべきであるとは思う。
あきらかにそれが不足しているように思うし、実購入15万の機器(メーカーの意図は20万程度らしい)としてみると画質にはどうしても疑問符は残してしまっている。
高容量160GBや編集機能やDVD焼き機能に価値を見出さない限り、この価格は明らかに高価である。 高価(最上位機種)だから画質が良いという機器ラインナップではないことは認識しておくべきだろう。

続編予告?

実はまだ言い足りないことがある。AV性能は無視したとしても、機能そのものについても不満が多い。
ClipOnユーザーである私にとって、これを単にHDDレコーダーとしてみた観点で、である。
この点については別記事を設けて書きたいと思う。

おまけ メール録画予約のメモ書き

RD-X3に見に行くように設定したメールアドレスに以下のような文字を送ればよい。
open rdstyle 20021130 2100 2154 1 S A
頭の項目 open は決り文句
rdstyle は予約パスワード。RDに設定をした文字との合言葉。
20021130 からは年月日、開始時刻、終了時刻と続く。
1 はチャンネルで、1〜64、BS1とか、ライン入力はL1とか。
Sが画質でS=SP,L=LP,ビットレート指定するならM14,M20〜M92。
Aは音質でA=DD1,B=DD2,C=LPCM。

Gコードの場合は
open rdstyle G12345678 1 S A
という感じになる。

一つ前のページに戻る
トップページに戻る