製品インプレッション

画質とか

まずチューナー。
いわゆる作り込みがちと甘い感じがする。特に肌色の色合いがいまひとつぱっとしない、といった感じがある。信号規格に忠実に作っても肌色は綺麗に出ない、というのはちょっと詳しい人なら常識とも言える事である。
Pionner社はLDでは勿論リーディングメーカーではあるが、ビデオやTVでのノウハウがあまりないのが原因か?ともおもうがまぁ許容範囲内ではある。TVとくらべてもどうしても見劣りしてしまう。
録画の画質の安定性はさすがとしかいいようがない。標準であれば問題なし、という以外にはない。ソースをチューナー(BS含む)としている分にはチューナーなのか録画の再生なのか区別がつかないくらいである。ビデオデッキではほとんどのビデオでボケる、色が変わるなどで簡単に分かるのだ。この辺はさすがデジタルという感じである。
3倍モードではどうであるか、というとほとんど問題がないと思う。ノイズ感や解像度不足を予想していたがほとんどそれを違和感はない。
ただしパンニングに弱く画面のばたつきが気になる。とくに縦方向の場合に違和感が大きい。2倍程度にすればほとんどわからない。
また、輪郭のジャギー(ギザギザ)が気になる。これもパンニングしたとき目立つ。しかしこれは通常のDVDソフトでも起きることが多く、MPEG2の問題なのであろうか?
さて、その他の購入時の印象を書いておこう。 まず開けると本体に問い合わせフリーダイヤルの番号が書かれたシールが貼ってある。新規カテゴリー商品ともいえるものだけに手厚くサポートをして良い評判をもらって世間に認めてもらいたい、またどこが商品として使うときの問題になるのか、改良点の材料を少しでも得たい、という意思が伝わってくるような気がする。
ただ売る、というのではなく、これから育てていくものであるという気持ちなのであろうか。

見た目

電気を入れると青いLEDが点く。青というのが高級感をかもしだしていて良い。こういうつまらないところで手を抜いてどんどん高級感を失っていったのがビデオレコーダーの現実なだけに非常に嬉しい。
また、フロントパネルを開ける時のゆったり感なども高級機の雰囲気をちゃんともっている。AV機器の嗜好性を考えるとこういうつまらないところも手を抜いてはいけないものだと思う。

DVD-RW・ディスクメディアならではの利点

瞬間アクセス

ディスクナビという概念がある。録画した内容を一覧にして表示される。選択して押せば瞬時にその場所が再生される。LDやDVDでは当たり前のことだが、これは便利で気持ちがいい。テープ式ではできない芸当である。
CMスキップも軽快である。この機能自体は従来VTRでも装備されてはいるが、スキップしたときに嫌な音がして気持ちの良いものではない。DVD-RWではもちろんほとんど無音である。
勿論、次の番組に移るのもLD/DVD感覚である。

特殊再生

早送り早戻しに関しては不安が有った。もともとMPEG2記録方式では早戻しに関して難しいといわれていたからだ。しかしながら、当たり前といえばそうなのだがちゃんと解決されている。ほとんど違和感はない。テープ式は早回しだが、これはコマ送りという感じがあるのは残念。

惜しい、っていう点

電源オン・オフ時が遅い

電源オンしてから結構待たされる。ディスク情報を読み取り中、とでるのだが結構時間がかかっている。電源オンしてチャンネルを合わせてすぐさま録画、というわけにはいかない。オフしてからも実際にオフされるまでもなにがしかの記録をしているらしく時間がかかる。実害はないのではあるが。

リモコン

リモコンは蓋での二重構造になっている。タイマー入切が蓋をあけての操作になる点が減点である。解除は電源をオンすれば自動的にされるのでそれはかまわない。しかし、またタイマーをいれるのに蓋を開けてボタンを押さないといけない。この蓋の具合がいまひとつで開けづらい。
また、ジョグダイヤルのつくりがいまひとつ。ジョグモードはちゃんとあるので基本的な機能としては問題はない。

操作体系

非常に難しいとは思うがメニュー構造にまだまだ改善の余地がある。特に編集メニューにしないと削除ができないのがちょっと面倒。留守録に便利(頻繁に録画・消去をするのに便利)なモードがあるといいな、と感じる。
また、値段が値段だからマニア向けの域なのだから構わないかもしれないが、正直言ってビデオデッキとしては少々難ありという感もある。もっとこなれてくるべきだろう。まぁ、これが初代機、ということで納得すべき範疇だとは思う。

編集機能

編集単位が秒であるためかなり粗い。きっちりとCMをカットすることができない。1フレームとはいわないが1/10秒くらいでないと不満が残ってしまう。まぁ、そんなに使わないので私はかまわないが、編集機能に過度な期待を持って購入すると裏切られた、という感じが生じてしまうだろう。

総評

高い買い物ではあるが満足感は十分にある。
文句はいくらでもでるがDVD-RW方式の本質的問題ではなく今後の改善ができることが容易に推測されることばかりであり、メーカーによっては非常にそつなくつくるところもあるだろう。 SONYあたりの製品も期待したいところだ。
いまのところ他にはシャープしか出していないがこれはOEM供給でありパイオニア製とまったく 同じ物と考えれば良いだろう。

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