MS-DOSの基本

MSDOSは難しいのか

よく聞かれるのは「DOSはわからないので」とか「DOSは初心者なので」という発言である。
ところが結局は別にDOSと関係ないことが多いようなのだ。

エディターを使えるようになろう

ソフトの設定をテキストエディタで編集して変更する・・・・・・
ということ自体が理解できないことからはじまる。
昨今のソフトはよくできていて設定を変更しようとするとWizardとよばれるQ&A形式で答えていくだけで設定が完了したりチェックボタンを押していくだけで設定が完了する。
そういう世界しか触ったことがないとやはり難しいんだろうとは思う。
でもこんなのは慣れの問題だから大丈夫。テキストエディタを触ったことなくても、なに、MS-Wordや一太郎などのワープロソフトを使ったことがあればそれよりも扱いは簡単ですぐに覚えられる。
それにWindowsを使いこなしたいというのであればどの道、エディターは避けて通らないほうがいい。
文章をいれるのだって、不安定なMS-Wordなんて使わないでエディターを使ったほうがきっと効率が上がる。
Webページを作るのだって専用ソフトを使っていてもいいけれども、CGIを自作でやりたいとかいいだしたらエディターを使うのは避けられないからだ。

DOSで覚えることなんてそんなにない

実際にはDOSを使いこなそうとか思わない限りはDOSで覚えることは実はさほど多くない。良いツールがあるのでファイルのコピーとか中身を見るとかなんて別にDOSで行うことは実際はほとんどありえない。
ということで最低限と思われる知識をここに書こうと思う。

ファイル名について

DOSではファイル名は俗に8+3形式とよばれる。
ABCDEFGH.TXTというように[.]の前を名前、後ろを拡張子と呼ぶ。
名前が半角で8文字まで、拡張子が半角で3文字までなので8+3というわけである。
MacやWindowsの長くて漢字とが自由に使えるのに馴れていると結構つらい・・かもしれない。
残念ながらこればかりはうまく使いこなしていくしかない。
使用出来る文字の制限
基本は英文字と数字のみが使えると思っていたほうが良い。
実際は_-#$&!などの記号が使えるがこの文字は基本的にはあまり使わないほうがよい。
というのはMS-DOS形式が扱えるということがMS-DOS系のパソコン以外のシステムがあるが、その時、これらの記号が使えない、最悪動作不安定になることがおうおうとしてあるためである。また、プログラムが一時的に勝手に作るファイル(テンポラリファイル)でこれらの文字を使う為、これを使わなければトラブルを避けられる為である。
漢字など全角文字は少なくともLXでは使えない。
DOS/Vでは使えるがLXでは使えないのは日本語化は主に表示周りに対してであってファイル名を扱う部分は日本語対応できないためである。
もっとも全角だと4文字しか使えないので使える機種でも使わないほうがよいと思いますが。
名前の制限
[AUX][CON][NUL][LPT]は使えません。これは「デバイス名予約」と呼ばれすでにMS-DOSシステムでつかわれてしまっているからです。
拡張子の制限
MSDOSでは特定の拡張子がそのファイルの分類をしめします。 いや、Windowsでもその事柄は継承しています。

実行形式
[EXE][COM] プログラムであることを示します。
[BAT] バッチファイルであることを示します。

実は実質上、この三つのみが意味のある拡張子なのです。
他にも意味を持たしていますが慣習的意味合いかアプリケーションが勝手に決めたものでしかありません。

慣習的拡張子
[SYS] システムプログラムファイル
デバイスドライバと呼ばれる特殊用途のプログラムであることが多いです。
なお、CONFIG.SYSだけは特別でテキストファイルです。

[TXT] テキストファイル
[DOC] 古来からテキストファイルとされていましたがMicrosoftWordが拡張子として使用してしまい、そのためそのアプリ以外では使われなくなっているです。:-P
[LZH] アーカイブファイル。複数のファイルをまとめている。LHA.EXEというプログラムをつかって中身をみたりファイルをとりだすことができます。
[ZIP] LZHに同じ。こちらはPKUNZIP.EXEなどを用います。

他は徐々に覚えて行けば良いと思います。なにせ「慣習」ですから。

LXでは以下のファイルを覚えておきます。
[EXM] システムマネージャー上で動くプログラムファイル
[ADB][GDB][PDB][NDB][WDB] データベースファイル
[ICN] アイコンファイル
[ENV] 環境設定ファイル

拡張子連動

拡張子がファイルの性質をあらわすことを利用して多くのプログラム(ファイラやプログラムランチャ)では拡張子連動と言うしくみを実現しています。
Windowsでも拡張子連動は実現されていますね。「フォルダオプション」の中の「ファイルオプション」で設定できます。

この拡張子はほとんどの場合がなんらかのデータですが、それを閲覧したりするプログラムファイルを自動的に起動することをいいます。HP200LXの標準にあるFilerでも利用できます。
たとえばGDBの拡張子のあるところにカーソルをもっていってEnterキーを押すと自動的にそのファイルを開いてデータベースソフトが起動するなどです。

システムの起動:CONFIG.SYSとAUTOEXEC.BAT

まず、MS-DOSにおいてはMSDOS.SYSとIO.SYSとCOMMAND.COMがあればそれが最少限度で必要なファイルとなる。およそ「MS-DOS」と称するにはこの3つのプログラムファイルが読み込まれて動作すればいい。
じつはLXにはMSDOS.SYS,IO.SYSというファイルは目に見えて存在しない。ないわけはないのだが「隠してある」と考えておけば良いと思う。
ところでこの3つでは本当に最小限である。現実問題として機能を拡張したいと思うのはあたりまえな話でそういう仕掛けはちゃんとある。
その拡張プログラムを記述するところがCONFIG.SYSというファイルになる。
逆に言うとMS-DOSは起動されるとCONFIG.SYSを読み込んでその記述にしたがってプログラムを組み込んでいくという仕組みになっている。
ちなみにCONFIG.SYSは必須ではない。なければないで最小限の構成で起動する。
その機能を拡張する為のプログラムそのものを「デバイスドライバ」と呼ぶ。
通常は〜.SYSというファイルになる。

例えばSCSI機器をつなぐためのデバイスドライバであるとか、PCMCIAカードスロットを使う為のデバイスドライバであるとかである。
また、日本語表示をする為のプログラムや、漢字変換の為の変換プロセッサ(FEP)もデバイスドライバの形でMS-DOSに組み込まれる。

というわけでLXの日本語システムなどはCONFIG.SYSでの記述により組み込まれる。
---- CONFIG.SYS ----
rem add by O.S.W             ←コメント文・動作に影響はしない
device=C:\jkit\lxjex.sys     ←?
device=C:\jkit\lxemm.exe     ←EMSドライバ
device=C:\jkit\lxfont.exe    ←フォントドライバ
device=C:\jkit\lxdspd.exe    ←表示ドライバ
device=C:\jkit\lxansi.exe    ←ANSI-ESCドライバ
device=C:\jkit\lxkkc.sys     ←かな漢字インタフェースドライバ
rem use only FULL SET
device=C:\wx2\wxk.sys /a1    ←日本語FEP/WX2のドライバその1
device=C:\wx2\wx2.sys /a1 /dC:\wx2\wx2s.dic  ←その2
----------------------------------------------------------
という感じになります。

あとは
buffers=5
ファイルアクセスの時のバッファの容量を指定する。
FDDや遅いHDDのころは少しは影響があったと思うが、LXではRAMディスクかフラッシュディスクしか使わないので多くてもメモリを無駄に使うだけでほとんど意味がないようだ。
files=20
同時に開けるファイルの数。大きなアプリケーションでたくさんのファイルを同時に開くような使い方をしていればこれを必要なだけ増やしてやる必要がある。
LXではほとんどそのようなことはないと思われる。

lastdrive=h
まぁ、こんなところでしょうか。
この程度さえ覚えておけばあとはほとんど問題ないでしょう。


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