人生好転のカギはあなた自身の中にある

副題「潜在意識を変える7つのセラピー」
著者:よしだひろこ

ヒプノセラピー「催眠療法」の世界を紹介する本。
この辺りは「オカルト」と勘違いされやすいが、そういう話では全くない。
目次に「年齢退行療法」「前世療法」「未来世療法」「パラレルワールド療法」「副人格療法」と一見オカルトのような題目が並ぶ。

私自身も眉唾で読み始めたが、その実際にその説明を知ると、むしろどれもとても理にかなっていて「なるほど」と納得するものばかりで面白い。
「守護霊」「オーラ」などとは全く異なる。
術者が“勝手に”語るのではない。(術者は守護霊が語っているのだと言い張るのだろうが非科学的であることには変わりが無い)

この本で紹介される手法は、あくまでどれも対象となる本人から語られること。
術者はそれを引き出す聞き手になる、というのがすべてに共通していることです。
その切り口が「前世」「未来」「パラレルワールド」であるだけなのです。

「前世」なんてあるわけが無い、という人もいるでしょう。
催眠療法によって見るビジョンが“本物の前世”であるかどうかという論議には意味は無いのです。
その“前世”は本人の中から浮かび上がるビジョンですから、単に子供の頃に見たドラマや読んだ本の一風景なのかもしれません。
しかし、本人がそれを「前世である」と疑わずに認識し、それを前提として現在の状況を“理解する”、そしてこれからどうするべきかを考えることが重要なのでしょう。
その前世が次への確実な“踏み台”となればそれが偽物だろうが本物だろうがどうでもいいことなのでしょう。

「未来」も面白いものです。これは「自分の将来シミュレーション」であると考えられます。
このまま行ったらどうなるのかを本人のビジョンで語らせます。占いでも無く、エセ予言でも無く、一番理解している本人が思ったとおりに語るのだから最も正確でしょう。
その上で「そうなるんだ」ということを認識した上で、これからどうすべきかを考えるということなのでしょう。

「パラレルワールド」は例えば過去の選択肢のミスを悔やむことへの解決策でしょう。
「もしもあの時にこうしていたら…」とよく考えますが、もし本当にそうしていたらどうなっていたかを徹底的にシミュレーションするということです。
実は今の選択の方が“正解”だったと気づくかも知れません。総合的には失敗だったかもしれませんが、良かったこともたくさんあったかもしれません。
どっちにしろ、負のイメージを引きずりつつけたり、言い訳にしつづけることはやめて、一度徹底的に考察して“精算”することなのでしょう。

よく「素人療法は危険」という但し書きが付くことが多いですが、これらの「療法」は別にそういう感じでもありません。
最後には「一人でできるイメージ療法」というものまであります。

どれも「考え方」としては日頃の考え方に役立つものですし、別に潜在意識から引き出さずともある程度は自分の意識の範疇でもできることは多くあります。

本に書いてある事例は興味深いものです。
「科学的な積み重ね」にあまりに凝り固まっていたこと、それ故に見失っていた本当に必要なことはどこにあるのか、ということを改めて考える視点を垣間見た気がします。
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