Zaurusの話

最初は電子手帳だったザウルスが時代を受けて変化している。

ビジネス指向一辺倒からMI-C1、アイゲッティあたりから変わってきた。
それはMI-E1においてマルチメディア端末との位置づけを明確に打ち出してきた。
というのは表向きの形式である。

MOREソフトの変遷〜ZAURUSの変遷

単なる電子手帳から変化としてもっとも大きいのはMOREソフトの存在である。
一般ユーザーにはなんら情報が公開されなく、AddInという形ではあるがあとからソフトを追加できるというのは大きな変化であると捉えられた
それまでは単にICカードによるソフト追加しかありえなかったのであるから。
最初は例えば生命保険会社の契約取りの支援システムなどを作成し、規模を問わず顧客への特別システムを構築するのが目的であったようだ。
開発もシャープと契約を結んで開発システムや資料を揃える必要があり敷居も高かったようだ。
しかし徐々にこのMOREソフトという存在は大きな意味を広げていく。
まず、最初にCodeWorrior、SZABという高額ではあるがその気になれば一般ユーザーが手に入る、または小規模のソフトハウスでも導入できる開発システムを発表した。
これにより一定の成功は収められたのだと思う。
同時に内蔵メモリ(不揮発メモリ)の増大により複数のMoreソフトが入れられるようになってきていた。ユーザーのMoreソフトへの期待は大きくなってきていた。
その次にはSZABを期間限定お試しという形での公開に踏み切った。
限定といっても期間だけであり機能的な制約はなかったようだ。
そしてソフトウェアコンテストの開催。このことからも期間限定といいながら、事実上開発キットの無償配布を行い、ソフトウェア開発のすそ野を広げ、開発者と同時にユーザーでもある人たちのパワーを利用していこうという意図が見える。
いつからか内部資料も無償公開を行っている。
開発キットなどのライセンス契約を結ぶ事で金をとるよりも、ユーザーソフトウェアが結果的にハードの売りに繋がり、つまり利益を得られるという構造に気がついた、もしくはそれが見える事でWebPageの運営もできるという構造ができあがったのではないだろうか。

細かいことだがユーザーへの便宜も図ってきている。
MOREソフトというのはZACという拡張子を持つ圧縮アーカイブファイルによって配布される。
最初はザウルスからダウンロードしたりシリアルで転送する必要があったが、最近では既にただPCで落としてきたZACファイルをフラッシュディスクの_ZAURUSフォルダにコピーをし、ZAURUSにさしたらMOREソフトの登録をすればそれでいいという風になっている。

そしてMOREインデックスという項目を作ったりオリジナルインデックス(要するにランチャー)の編集ができたりと場合によっては元々入っているソフトは隠してしまってMOREソフトだけで“自分だけのザウルス”を作ってしまう事も可能になっている。

そしてSZAB,CodeWorriorというC言語ベースの開発からJAVA言語ベースへの開発にも発展してきている。
これはMI-E1からになってしまうが、CPUパワーの向上(E1はC1の4倍近いパワーがあるらしい)からJAVAエンジンを動作させられるようになったからだ。
JAVAコンパイラなら無償の開発環境も多い、ということもあるだろうし、C言語よりも筋がいい(とされている)のでより推進していきたいという意向もあるのだろう。
実際、JAVAはCとC++の中間みたいなところがあるが、C++の習熟者の数を考えると、むしろJAVAを覚えたほうが良い、というような雰囲気もあるのかもしれない。
なにしろJAVAは流行だからね、という話もある(笑)
また、WindowsでのJAVA動作、ZAURUSでのJAVA動作、ともにAPIさえ揃えれば同じソフトを動かせる、つまり双方でZAURUS APIを持ったJAVAエンジンを動かしているのだから当たり前なのだがWindowsでZAURUSソフトのテストもできるという捉え方もできるわけでそれなりにメリットもありおもしろいといえる。

_ZAURUSフォルダ

これはPCとの親和性を大きくしている。
シリアル(かUSB)でしか繋げられないのではなく、フラッシュカード経由でもデータをザウルスとやり取りできる。
単にFAT16でフォルダ_ZAURUSにファイルがごてごてと入っているだけである。
例えば前述したZAC、MP3プレイヤーであればMP3ファイルなどを直接放り込んでやってもちゃんとソフトの方で読み込んでくれる。
MI-E1ではヘッドホン端子がついておりヘッドホンをつけて、フラッシュ(の_ZAURUSフォルダ)にMP3ファイルを放り込んでやり、メニューからMP3プレイヤーを選べばたちまちMP3プレイヤーとして演奏が始まる。
PC,ザウルスともになんらソフトをインストールする必要もないというなんともお気楽なシステムである。もちろん漢字でID3タグも表示できるし編集さえもできる。

横から縦への転換

アイゲッティから縦表示という形式があらわれてきた。
それがMIE1では明確になっている。なぜならキーボードを操作するのは縦表示を前提にしているからだ。
しかしこれには問題が残っている。
カレンダーやメールシステムなどほとんどのソフトにおいては縦表示に対応しているが、困った事にインターネットブラウジングは横表示のままである。
おそらく横でないと表示がおかしくなるというページが多い、という実状からの判断であろう。

表示比率、大きさにかかわらずまともに表示させるというのがHTMLの美点であり本来の姿なのだが、例えばSHARP自身のページ構成が横が足りないとレイアウトが見苦しくなるような構成をとっている。

しかしこれをつかって外出先での掲示板チェックなどを行い書き込みをしたいという人もいるだろう。
横表示であるからキーボードでの非常に書き込みがし難い。これは実に困り者で、メニューなどで両方できるようにして欲しかったところだ。


コラム一覧に戻る
トップページに戻る